ベタな青春が詰まった、爽やかな風のような小説 ー【一瞬の風になれ】佐藤 多佳子
あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。新二は連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。信じ合
梅の読みは「うめ」または「ばい」だ。雨を付けて「つゆ」と、例外的な読ませ方をするのが梅雨である。手元の歳時記によれば、梅の実が黄熟するころだからその字を当てるという。 昭和40年代まで母が梅干しを作った。風通しのいい納屋の土間に、陰干しされた梅がずらり並んだ。その光景はさまざまな食の記憶と結びついている。食べ盛りの食卓や弁当に欠かせない脇役。母は旧大門町の農家の生まれだから、塩加減は実家仕込みだろう。 とにかく、しょっぱくて酸っぱい。一粒あればご飯をお代わりできる。「日の丸弁当」とは単に見た目ではなく、真ん中に梅干しさえあれば白いお米を全部平らげることができる弁当を言う。今思えば、庶民の貧しさ…
久しぶりの投稿 梅雨の低気圧と不眠症にやられて、しばらく動けないでいたけどなんとか復活 読んだ本もたまりまくってるので、少しずつここで記録をつけていけたらいいなあ ということで にんじん (新潮文庫) 作者:ジュール ルナール 新潮社 Amazon 童話みたいなもんだろうと軽い気持ちで読んだら、かなり気分の悪いものでした… ☆あらすじ 髪が赤いからにんじんと呼ばれている少年にんじんの家族との日常を描いた物語(この作品の作者ルナールの自伝的小説) だけど、母親が典型的な毒親 兄弟間差別や、にんじんへの人格否定、おもらしをしたらその尿を飲ませるなどの虐待を加える にんじんは自分が悪い子だからと思い…
げに恐ろしき天然痘のパンデミック。 天然痘のパンデミックは、天平7年から9年(735~737年)にかけて実際に発生している。735年に九州で発生したのち全国に広がり、ある説によれば、当時の日本の総人口の25から35%にあたる、100から150万人が感染により死亡したとされている。...
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