岐阜のむかし話/岐阜児童文学研究会編/日本標準/1978年ある日、のどかな村の五作じいさんの綿畑が、何者かにひどくあらされ、それが毎晩のように続いた。了福寺のおしょうさまが、このさわぎを聞き、綿畑を見張っていると、川面になにやらあやしいかげ。おしょうさまが、ふところにしのばせておいた荒縄をひっつかむと、とびかかった。不意をくらった黒い影は、あわてて逃げ出そうとしたが、腕っぷしの強いおしょうさまに、たちまちとらえられてしまった。お寺の柱にくくりつけ、ろうそくのあかりで、よくよく見てみれば、なんとこのふとどきもの、カッパだった。おしょうさんが、わけをきいてみると、カッパはぽつりぽつりと話しはじめた。「この前、橋の上をよめさんの行列が通り、よめさんは、きれいな綿ぼうしをかぶっとった。満月の夜、よめいりするうちの...カッパのわび状・・岐阜
丘のうえのいっぽんの木に/今森光彦/童心社/2019年里山の復元をテーマに活動をつづけられているという作者の愛情が感じられる絵本。丘に春がやってきて、オオムラサキの幼虫が、落ち葉の下からエノキをのぼりはじめます。エノキのやわらかそうな葉っぱを食べ、天敵から身を隠し、やがて脱皮。メスにもであい、卵をうみおえると、ちからつきてエノキの根元にゆっくりとおちていきます。一方、新しい幼虫は北風が吹くころ、木をおりて冬を越す準備です。黒紙の切り絵ですが、オオムラサキはもちろん、フクロウや木の葉の細かさ。オオムラサキは国蝶で、色の鮮やかさが特徴ですが、黒の表現が想像力をかきたてる不思議さがありました。フクロウ、カエル、テントウムシ、フクロウ、カメムシ、タマムシ、アトリなどもでてきます。丘のうえのいっぽんの木に
久しぶりにワンコ友達が、友達のワンコ達を連れてきてくれた。私は、40年近くジャーマンシェパードのブリーダーも、商売とは別にやっていました。住んでいるのはスペイ…
まねっこねこちゃん長新太/文溪堂/2003年「まねっこねこちゃんまほうつかい」の繰り返しとともに、ねこちゃん大変身?花にもへびにも車にも家にも滑り台にも・・・完全に変身するのではなく、ねこの面影を残しているのがご愛敬。これだけまねっこすると相当なエネルギーを使いますから、四回変身したら一休み。最後のページ、二匹の魚が並んでいて、一匹のおなかのあたりはどうやらねこちゃんに食べられたよう。まねっこは、おなかもすきます。おかあさんの買い物籠、おとうさんのカバンとねこちゃんがもっているのは同じデザイン。おばけも楽しめます。まねっこねこちゃん
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