1件〜100件
富山のむかし話/富山児童文学研究会/日本標準/1978年これぞ昔話という話。下伏のじいさんが亡くなってみんなで葬式をしていると、棺のふたが内からあいて、じいさんが「なんしとんがよ」といったから、みんなびっくり。じいさんの話によると、赤鬼、青鬼に閻魔様のところにつれていかれたが、まだ一年早いといわれ、せっかくきたのなら地獄見物をしていけといわれたという。じいさんのみた針の山は、針の先を歩くのでなく、かきわけて罪人がのぼるしかけ。血の池地獄は、ええ湯加減にわいていて、罪人どもが弱ってくると養生するという。ただ地獄は泣いてもわめいても音のしないおそろしいところという。帰り際、閻魔様がいうには、来年の同じ日に死ぬことになっているが、極楽にいくことになっているという。おじいさんは、次の年の同じ日に、「おら、きょう死ぬがだ...地獄から帰ってきたじいさん・・富山
富山のむかし話/富山児童文学研究会/日本標準/1978年あるところのおくさんが、子どもが生まれる前に死んでしまい、だんなはんは葬式がおわるとおくさんを土に埋めます。ところが四十九日もちかくなって、おかゆをもらいにきた者がありました。その人は、亡くなったおくさんそっくり。うわさがひろがっておくさんの埋めたところをほりかえしてみると、亡くなったおくさんの腹から子どもが生まれ、口のはしに、おかゆがどろどろについていた。それで、だんなはんは、子どもを連れ帰ったという。親を思う一念というのはこいうものだと結びます。昔は土葬が当たり前。ちょっと怖い話で、どんな場所で話されたのでしょうか。子育てゆうれい
街どろぼう/junaida/福音館書店/2021年”街どろぼう”ん何?タイトルは入り口。魅力的だとわくわく感があります。ですが最後は、もやもや感がのこりました。大きな山のてっぺんにひとりの巨人がくらしていました。家族も友だちもなく寂しく暮らしていた巨人は、はなしあいてがいたらどんなにいいだろうと空想していました。ある夜、巨人は、山のふもとの街におりていき、一軒の家をこっそり持ち帰ってきました。朝になって、その家族に「これからはここでいっしょにくらしましょう。ほしいものがあったらなんでもあげますから」という巨人に、その家のお父さんがいいました。「わたしたちだけではさびしいのでしんせきの家もここへもってきてくれませんか」。巨人はその夜、かぞくのしんせきの家をこっそりもちかえってきました。しんせきのおばあさんは「わた...街どろぼう
「本ブログ」 カテゴリー一覧(参加人数順)