無惨卜伝流:南條範夫 1959年(昭34)1月~6月、雑誌「小説倶楽部」連載。 1959年(昭34)新潮社刊。 剣聖塚原卜伝が生み出した新当流についてはその教えを受け継いだ門人たちが分派として広がり、毎年鹿島神宮に集って武芸大会を開くのが盛んに行われていた。しかし卜伝の直系の嗣子は不思議なことに代々女性しか生まれず、婿入りすることで嫡統を名乗ることができた。そのためには大会で優勝する事が条件とされ、その年は六人の剣士が名前に上っていた。 無惨卜伝流:南條範夫、御正伸・画1 いつの世にも狡猾な姦計を画策する者がいるもので、その中から一人ずつが次々と殺害され消えていく。あるいはその濡れ衣をその家名…
石黒忠悳が貴族院勅撰議員にえらばれたのは、明治三十五年のはなし。時あたかも第一次桂内閣が日本国の舵取りを担当していた頃である。 (Wikipediaより、貴族院 玉座) しかしながらこの選任は、べつに石黒本人が希望(のぞ)んだものでは有り得なかった。過去に如何なる猟官運動、自己推薦の類をも、石黒は行っていないのである。 推薦者は別にいた。 時の内閣総理大臣、桂太郎その人が、どうも強力に後押しをしたようだった。 そういう事情は、当たり前だが、任命の内示といっしょくた(・・・・・・)にして石黒本人の耳の奥にもしっかり届けられている。 (あいつめ。……) と、この五十男はそのとき咄嗟になにごとかを思…
いつもありがとうございます🌸 オーストラリア・シドニーの日本の古本屋 ほんだらけフルオブブックスです📚 シドニーの街が光で彩られる季節、 VIVID SYDNEY がいよいよ始まりましたね~! 「せっかくだからシティにお出かけしようかな〜」 「家族と夜のお散歩もいいかも」...
自分にとっての“秘密の花園”は、幼少時から慣れしたんだ羽根木公園。そこは誰にも想像できないほど気持ちのいいとてもふしぎな感じのする場所でした。「秘密の花園」か…
女だてらに鳥撃ちとは珍しい。 ましてや大正の聖代に。──時代の空気に背くこと、おてんばどころの騒ぎではない、モダン・ガールともまた違う、破天荒な気性によって、世間の耳目をだいぶどよめかせた女性(ひと)は、大阪市に住む堤とみ子なる婦人。 同市に於いて特許代理業という怪っ態な仕事に就いていた、堤他彦(よそひこ)の細君である。 (大阪、難波橋) 鳥撃ちは、もともとこの他彦の──旦那様の趣味だった。 とみ子はというと盆栽いじりを専ら事とする人で、鉢に植えるに丁度いい樹を探すのに、山野を駆ける夫の後を屡々追っていったのが、彼女にやがて新たな扉を開かしめる基因(もとい)となった。 というのも、獲物を狙って…
週刊 読書案内 黒川創「京都」(新潮社)
週刊プチ感想・レビュー#164【ぷにるはかわいいスライム】第82話
自己憐憫緩和装置としての有塩バターについて。
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茶道と美術館と呉服展
図書館から借りた本*有吉佐和子*
生きたいから生きづらいと死にたくなるんだよ『精神科ナースになったわけ』 読書感想文
西加奈子「夜が明ける」
湖畔のテラス(集英社)
ライオンのおやつ🍋/ 小川糸 を読みました。
佐藤愛子 田辺聖子『男の背中、女のお尻』を読んだ感想
ラジオ・ガガガ : 原田ひ香
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