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純文学を感じる作品とは

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純文学を感じる作品とはの記事

1件〜50件

  • 恐るべき「地味」さの果てに
    2020/10/04 10:54
    恐るべき「地味」さの果てに

      『この国の空』高井有一(新潮文庫)  本書を読み終えて、思わずいったいどうなっていたのだろうと考えたことがあります。あれは、今どうなっているんだろう、と。  しかし、ともあれもう少し順を追って報告

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 主人公の魅力の「逆説的」描き方
    2020/09/20 09:00
    主人公の魅力の「逆説的」描き方

      『歳月』司馬遼太郎(講談社文庫)  明治初期の、肥前出身の司法卿・江藤新平の生涯を描いた司馬遼太郎の小説であります。講談社文庫で、本文はちょうど700ページ、一冊です。  この長さというのは、司馬

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • もちろん「羅生門」も面白い(その4)
    2020/09/06 11:02
    もちろん「羅生門」も面白い(その4)

      『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』芥川龍之介(岩波文庫)  とうとう4回目になってしまいました。何が何でも今回はまとめねばなりません。がんばります。  前回の林先生の最初の問いかけは、「なぜ下人は羅生門の

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • もちろん「羅生門」も面白い(その3)
    2020/08/30 08:28
    もちろん「羅生門」も面白い(その3)

      『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』芥川龍之介(岩波文庫)  前回最後に報告していたのは、「羅生門」執筆直前に芥川が、後々までかなり強烈なトラウマとなる失恋を経験したということでした。 後年芥川は、当時を振

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • もちろん「羅生門」も面白い(その1)
    2020/08/16 17:18
    もちろん「羅生門」も面白い(その1)

      『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』芥川龍之介(岩波文庫)  少し前に本ブログで、中島敦の「山月記」についてだらだらと調べたことを「剽窃」まがいに報告しました。そうしたら、友人の高校の国語教師が面白がってく

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    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 「震災後文学の頂点」か?(後半)
    2020/08/08 08:48
    「震災後文学の頂点」か?(後半)

      『献灯使』多和田葉子(講談社文庫)  前回、私はこの筆者の持ち味であるシニカルと軽妙さは、この小説のテーマに本当に合っているのかという、ちょっと「厚かましい」感じの報告と意見を書きました。 その続

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 「震災後文学の頂点」か?(前半)
    2020/08/01 11:00
    「震災後文学の頂点」か?(前半)

      『献灯使』多和田葉子(講談社文庫)  この文庫の裏表紙の宣伝コピーに、こうあります。    「震災後文学の頂点」  東日本大震災から9年が過ぎて、そろそろ評価の定着した文芸作品が出始めてもいいころ

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 明治の青春を堪能(後半)
    2020/07/19 10:17
    明治の青春を堪能(後半)

      『三四郎』夏目漱石(岩波漱石全集第五巻)  『三四郎』を読まねばなるまいと考えたのは、その前に『漱石激読』(石原千秋・小森陽一)という本を読んだからであります。 この本の中に、美禰子はこれっぽっち

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    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 明治の青春を堪能(前半)
    2020/07/11 13:38
    明治の青春を堪能(前半)

      『三四郎』夏目漱石(岩波漱石全集第五巻)  よし、『三四郎』を読もうと思いました。その理由は下記に記しますが、さて、何で読もうかな、と。 何で、というのは、家には角川文庫、新潮文庫、そして新書版の

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 「深読み」ってなんでしょう
    2020/06/27 09:29
    「深読み」ってなんでしょう

      『漱石激読』小森陽一・石原千秋(河出ブックス)  この本は一応対談集、とでもいうのですかね。 漱石文学についての二人の研究者のディスカッションです。  かなり以前より私は、対談集の類についてはあま

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    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 「猫」で一番面白い……
    2020/06/14 10:02
    「猫」で一番面白い……

      『吾輩は猫である』夏目漱石(岩波文庫)  あれこれ浮世との関わりもあって、しかし結果的には、ここんところけっこう暇でした。(まー、一連の「コロナ」禍のせいですね。) しかしそのせいだけでもなく、例

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  • 【本】小川洋子『小箱』~死に彩られ囚われた生、傷んで壊れていく愛情~
    2020/06/07 17:40
    【本】小川洋子『小箱』~死に彩られ囚われた生、傷んで壊れていく愛情~

    1、作品の概要 2019年に刊行された小川洋子の最新の長編小説。 書き下ろし。 2、あらすじ 「私」は元幼稚園だった建物に1人で住んでいる。 幼稚園の講堂には、子どもを亡くした親たちが想い出を納めた『小箱』が置いてあり親たちは子供達と触れ合うために幼稚園の講堂にやってくる。 この世界では、子供たちは次々と死に絶え、もう生まれてくることはない。 産院は爆弾で爆破された。 「私」は喋る声が片っ端から歌になるバリトンさんに、彼の恋人の手紙の翻訳を依頼されていた。 恋人の手紙はある日から極端に小さな文字になってしまい読み取れなくなっていた。 園庭を歩きながら、解読した手紙をバリトンさんに読み聞かせなが…

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    ヒロの本棚

  • 「彫心鏤骨」の文体に見るもの(後半)
    2020/06/03 22:19
    「彫心鏤骨」の文体に見るもの(後半)

      『破れた繭・夜と陽炎……耳の物語12』開高健(新潮文庫)  前回の続きです。 前回最後に書いていたのは、開高健の文体は、関西弁に標準語をアウフヘーベンした(逆かもしれません)、最強の関西人文体ではな

    analog純文

    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 「彫心鏤骨」の文体に見るもの(前半)
    2020/05/26 17:49
    「彫心鏤骨」の文体に見るもの(前半)

      『破れた繭・夜と陽炎……耳の物語1・2』開高健(新潮文庫)  この度、岩波文庫に初めて入った開高健の小説がこれだという事を知人から聞き、そういえばむかーし新潮文庫で買ったのがあったはずと書棚をごそご

    analog純文

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  • 【本】川端康成『眠れる美女』~眠れる美女達の身体を通して浮かび立つ夢幻と破滅。魔界への誘い~
    2020/05/19 08:23
    【本】川端康成『眠れる美女』~眠れる美女達の身体を通して浮かび立つ夢幻と破滅。魔界への誘い~

    1、作品の概要 1961年に刊行された後期の中編作品。 第16回毎日出版文化賞を受賞。 日本で2度、海外で3度映画化された。 「男でなくなった」老人限定で、薬で深く眠らされた娘と添い寝できる秘密の家の物語。 川端康成のフェティシズムや、耽美、夢想などが感じられる。 2、あらすじ 木賀老人から、「男でなくなった老人」に限定薬で深く眠らされた全裸の若い女性と1夜添い寝をできる秘密の家を紹介される江口。 他の老人たちと違って男としての機能を失っていない江口だったが、「眠れる美女」と過ごす一夜に魅了されて足繁く通いつめるようになる。 5夜で6人の美女の匂いや、肌触り、体の美しさを愛でるうちにかなしさや…

    ヒロ

    ヒロの本棚

  • この心地よいゆったり感
    2020/05/06 08:31
    この心地よいゆったり感

      『コーヒーと恋愛』獅子文六(ちくま文庫)  作者獅子文六の小説は2冊目です。前回読んだ『てんやわんや』の読書報告は本ブログにあります。少しそれを読み直してみました。  なるほど、今の私の記憶とほぼ

    analog純文

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  • 【本】中村 文則『逃亡者』~信仰、戦争、愛。この小説には、その全てが書かれている~
    2020/04/30 22:20
    【本】中村 文則『逃亡者』~信仰、戦争、愛。この小説には、その全てが書かれている~

    1、作品の概要 2020年4月刊行。 新聞で連載されていた作品を単行本化した。 2、あらすじ 第2次世界大戦時に、敵味方問わずに多大な影響を与えた「熱狂」と呼ばれる伝説のトランペット・・・。 偶然その楽器を手に入れてしまったジャーナリストの山峰は、謎の組織のBに追われることになる。 彼は、山峰に「一週間後君が生きている確率は4%だ」と告げる。 山峰は、事故で死んだヴェトナム人の恋人・アインとの間にかわした約束を守るために彼女と自分のルーツ・歴史を調べて小説にしようと奮闘する。 それは、彼のルーツである長崎の地、日本においてのキリスト教とその弾圧、第2次世界大戦の凄惨な記憶と核爆弾、そしてトラン…

    ヒロ

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  • 「山月記」李徴の痛々しい自嘲(④)
    2020/04/28 09:32
    「山月記」李徴の痛々しい自嘲(④)

      『山月記・李陵』中島敦(岩波文庫)  「山月記」についての報告の4回目になります。 今回は、虎になった理由「その三」、私がこの度の「勉強」で、一番面白かったところであります。 (1)李徴の説く虎に

    analog純文

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  • 「山月記」の李徴はなぜ虎に(③)
    2020/04/21 08:41
    「山月記」の李徴はなぜ虎に(③)

      『山月記・李陵』中島敦(岩波文庫)  「山月記」についての報告の3回目になります。 今回は、三つのその理由を考えたいと思います。特に三つめが、この度「勉強」をしていて新しく「はっ」と思ったものであ

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  • 「山月記」の魅力とは(②)
    2020/04/13 08:31
    「山月記」の魅力とは(②)

      『山月記・李陵』中島敦(岩波文庫)  前回から中島敦「山月記」について、わたくしが少々「勉強」いたしましたことを報告しています。 今回は、教科書に少し寄り道をした後、山月記の魅力について、考えてみ

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  • 『こころ』のこのスリリングな読み(後編)
    2020/03/25 21:48
    『こころ』のこのスリリングな読み(後編)

      『男であることの困難』小谷野敦(新曜社)  前回の続きです。 漱石の『こころ』についての評論の内容紹介をしていました。  実は私は、この筆者の『こころ』についての文章は、以前にも別の評論を読んだ事

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  • 新しい小説は入っていきにくい
    2020/03/07 09:33
    新しい小説は入っていきにくい

      『クワイエットルームにようこそ』松尾スズキ(文春文庫)  私には、読書指導のメンターのような方がいます。 いえ、実際、世の中にはちょっと信じがたいような「本読み」は、実はごまんといるようですね。ち

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  • ベルリンから立ち昇って来るもの
    2020/02/26 11:57
    ベルリンから立ち昇って来るもの

      『百年の散歩』多和田葉子(新潮社)  ドイツのことを何も知りません。 いえ、居直っているわけではありません。我ながら困ったことだなあとは思いつつも、何といいますか、なかなか、えいやっ!と、改めて西

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  • 【本】中村文則『何もかも憂鬱な夜に』~美や倫理や健全さから遠く離れて~
    2020/02/24 10:54
    【本】中村文則『何もかも憂鬱な夜に』~美や倫理や健全さから遠く離れて~

    1、作品の概要 2009年に刊行された、中村文則6作目の小説。 主人公は刑務官で、拘置所で収容者たちの世話をする仕事をしている。 自らの心の不安定さと向き合いながら、夫婦を刺殺した未決囚・山井を担当し、徐々にお互い心を開くようになっていく。 2、あらすじ 乳児院の前に捨てられて、施設で育った「僕」は心の不安定さを抱えながら30歳になり刑務官をしている。 かつては自殺も企て、トラウマを抱えていた「僕」だったが施設の施設長である「あの人」に助けられて若干の不安定さを抱えながら、大人に成長していった。 しかし、「僕」は子供の頃から「死んだ全裸の大人の女を海辺で膝の上に乗せている」という奇妙で、現実的…

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  • スリリングで野心的な長編小説
    2020/02/17 09:40
    スリリングで野心的な長編小説

      『母の遺産――新聞小説・上下』水村美苗(中公文庫)  上下2冊の力作長編小説です。 といっても、この筆者の過去の作品『本格小説』などに比べたら、ほぼ半分の分量です。 この方は、天性の長編小説作家です

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  • この「くったく」をどうしようか
    2020/02/10 09:00
    この「くったく」をどうしようか

    ​​​  『山椒魚』井伏鱒二(新潮文庫)  『山椒魚』の冒頭に「山椒魚は悲しんだ。」とあります。  また、この井伏鱒二の初期短編集には12の短編小説が収録されていますが、その多くの作品に「くったく」と

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  • 書かずに書かずに書く
    2020/02/03 09:42
    書かずに書かずに書く

      『影裏』沼田真佑(文春文庫)  3つの小説が収録されていますが、1つ目の小説「影裏」が芥川賞受賞作です。  冒頭から続く森の描写、これがびっくりするくらいよかったです。 明晰で透明感があって、何だ

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  • 太宰流青春文学の戸惑い
    2020/01/26 15:20
    太宰流青春文学の戸惑い

      『晩年』太宰治(新潮文庫)  以前より私は、太宰治は我がフェイヴァレット作家のひとりだと本ブログで書いてきました。今でも基本的にそう思っています。 この度、太宰治の第一作品集『晩年』を読みまして、

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    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • 【本】三島 由紀夫『仮面の告白』~倒錯した性と自意識の解体~
    2020/01/24 13:47
    【本】三島 由紀夫『仮面の告白』~倒錯した性と自意識の解体~

    1、作品の概要 1949年に刊行された、三島由紀夫2作目の長編にして代表作。 同性愛を扱った自伝的小説で、その倒錯した世界感が当時の話題となった。 一人称の告白体で描かれている。 「私」の少年時代から23歳までの話で、全4章からなる。 前半は、倒錯した性の目覚めと憧れの同級生・近江との学校生活を描き、後半は友人・草野の妹・園子との恋愛と、失恋を描き女性を愛せない苦悩を描いた。 2、あらすじ 病弱な「私」は母から引き離されて、祖母から徹底した管理のもと育てられた。 歪んだ愛情を注がれながら育った私は、汚穢屋や、兵士の汗の匂いに魅せられて、絵本の中の殺される王子を愛した。 「私」はそれらが持つ悲劇…

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  • 井伏作品の魅力と謎
    2020/01/18 18:39
    井伏作品の魅力と謎

      『山椒魚の忍耐―井伏鱒二の文学』勝又浩(水声社)  さて私は、井伏鱒二の小説とつげ義春の漫画はどちらを先に読んだのだろうと、ふと考えましたら、やはり、まー、つげ漫画が先だったかなと思います。  「

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  • 【本】中村 文則『最後の命』~悪を為し、悪を超えていくのか?それとも世界から消えていくのか?~
    2020/01/04 20:44
    【本】中村 文則『最後の命』~悪を為し、悪を超えていくのか?それとも世界から消えていくのか?~

    1、作品の概要 中村文則5作目の長編作品。 土の中の子供から1年以上のブランクが空いて、2007年に刊行された作品。 芥川賞受賞後に発表された作品となった。 2014年に柳楽優弥主演で映画化された。 2、あらすじ 主人公の「私」が散歩から帰ると、いつも呼んでいるデリヘル嬢のエリコが自分のベッドで乱暴されて殺されているのを発見する。 警察に連行されて疑われる「私」だったが、犯人が最近数年ぶりに再会した幼馴染の冴木だとわかり釈放される。 冴木と「私」には、小学2年生の頃大勢のホームレスの男に同じホームレスの「やっちり」がレイプされるのを偶然目撃し、翌日殺されたことを知る衝撃的な体験をしていた。 そ…

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  • 【本】太宰 治『斜陽』~滅びに彩られた黄昏の耽美~
    2020/01/02 20:20
    【本】太宰 治『斜陽』~滅びに彩られた黄昏の耽美~

    1、作品の概要 太宰治、晩年の名作。 1947年、刊行。 当時のベストセラーとなった。 得意とする女性の告白体で書かれている作品で、没落していく貴族を表して「斜陽族」という言葉を生み出し、社会現象となった。 自身のファンであった太田静子の日記を参考に書いたとされている。 太宰はこの女性と関係を持ち、後に女の子が生まれ、自身の名前を一字入れて治子と名付ける。 先日、公開した蜷川実花監督の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』にも太田静子との出会いから、斜陽の執筆、私生児をめぐる泥沼のやり取りまでが描かれています。 hiro0706chang.hatenablog.com 2、あらすじ 父を亡くし…

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  • 言葉の微妙なバランスを探って
    2019/12/26 12:31
    言葉の微妙なバランスを探って

      『アサッテの人』諏訪哲史(講談社文庫)  言葉にこだわった小説ですね。 しかし、まー、仮にも小説を書こうとする人なら、言葉にこだわらない人は、いませんよね。 小説を書きながら言葉にこだわらないとい

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  • 中村文則『土の中の子供』~生きることを強く願う傷ついた魂の物語~
    2019/12/22 11:38
    中村文則『土の中の子供』~生きることを強く願う傷ついた魂の物語~

    1、作品の概要 中村文則の4作目の小説で、2005年に刊行されて芥川賞を受賞した。 強烈な被虐体験が話題になった。 土の中の子供 (新潮文庫) 作者:中村 文則 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2007/12/21 メディア: 文庫 2、あらすじ 27歳のタクシードライバーの「私」は、実の親に捨てら、引き取り先の親戚に暴力・ネグレクトなどの虐待を受け、睡眠薬を飲まされて土の中に埋められる凄まじい体験を経て、施設に預けられた過去があった。 幼少期に受けた心の傷と恐怖が、自らの身を危険にさらす異常行動に繋がり、実の父親の生存を聞かされた頃から意欲が低下し、精神は均衡を失っていく。 同居人の白…

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  • 中村 文則『悪意の手記』
    2019/12/15 14:22
    中村 文則『悪意の手記』

    1、作品の概要 中村文則の3作目の長編。 作者自ら「最もマニアックな長編」と言っている初期の傑作のひとつだと思います。 悪意の手記 (新潮文庫) 作者: 中村文則 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/01/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (14件) を見る 2、あらすじ 15の時、TRPという死に至る大病を患った主人公の「私」が、死への恐怖と青い服を着た奇怪な少年との邂逅から 自らの運命を呪い、周囲を憎悪するようになっていった。 奇跡的に回復して高校に復学した「私」だったが、たまたま公園で会った親友のKを池に突き落として殺してしまう。 罪の意識から自死を試みる「私」だ…

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  • 芥川 龍之介『歯車』
    2019/12/10 12:29
    芥川 龍之介『歯車』

    まず最初に一言、この書評はとてつもなく暗くなります(笑)たぶん。 ツィッターの小説10選にこの小説を入れ忘れてしまったので、悔しいからブログで書評を書こうと思ったのですが、書こうとする内容がかなり陰鬱です。 でも、暗いのが何が悪いんだろうと昔から思ってしまうわけで、僕が昔から惹かれる文学も、音楽も、映画も、絵画も深い闇を抱いた作品が多いです。 日常はわりと明るい性格だし、仕事的にも前向きでいることが求められるので精神的にバランスをとりたくなって、暗いトーンの作品に惹かれるのかなと思います。 常に明るくて前向きで?そんなの反吐がでそうになる時もありますし、一人で深い闇の中に耽溺したくなる時もあり…

    ヒロ

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  • 次は、いちおう、太宰治……かな
    2019/12/09 09:03
    次は、いちおう、太宰治……かな

      『三つの空白―太宰治の誕生』鵜飼哲夫(白水社)  この間まで森鴎外の伝記関係の本を何冊かまとめて読んでいましたら、結構おもしろかったものの、20冊近く読んだらちょっともう鴎外はいいかなという気にな

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  • 遊女世界の描き方
    2019/12/01 19:10
    遊女世界の描き方

      『ゆうじょこう』村田喜代子(新潮社)  このタイトルは漢字で書くと『遊女考』となるんでしょうね。 なぜ平仮名になったのかは、一応読んでみればそのニュアンスはわかります。 でも、……んんー、「なになに

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  • 鴎外という謎
    2019/11/11 06:53
    鴎外という謎

      『鴎外最大の悲劇』坂内正(新潮選書) 「街のごろつきのような言いがかり」(高橋義孝)「自己弁疏に寧日がない」(同)「自分の最も深い傷口を隠したとまでは言うつもりはないが、何か釈然としないものを感じ

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  • 「恋がかなう」と「恋愛が終わる」
    2019/10/29 16:39
    「恋がかなう」と「恋愛が終わる」

      『マチネの終わりに』平野啓一郎(毎日新聞出版)  「失恋」という言葉がありますね。 あー、そういえば、若かりし頃、心ならずもこの語の現す事態に、何度も何度も引きづり込まれていたなぁ、と、わたくしは

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  • 鴎外を嫌いになるということ
    2019/10/22 16:58
    鴎外を嫌いになるということ

      『鴎外闘う家長』山崎正和(新潮文庫)  鴎外についての本をあれこれ読んでいますと、「扣鈕(ぼたん)」という詩がいろんなところに出てきます。それを何度となく読んでいると、とても哀感があっていい詩に思

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  • 「西の魔女が死んだ」の感想
    2019/10/18 23:04
    「西の魔女が死んだ」の感想

    梨木香歩先生の「西の魔女が死んだ」を読んだので感想を書きます。 この本は結構古くて、平成13年に書かれたものなんですよね。 映画化されているし、それに毎年夏になると本屋さんに平積みされていて、いつか読んでみようと思っていました。 // リンク とはいっても、忙しい時期が続き、結局今年まで読めていなかったんですよね。でもまた手にとってみたのは、梨木先生のエッセイ本「春になったら苺を摘みに」を読んだからなんです。 // リンク このエッセイ、タイトルから察するに、自然を愛する方が、季節を楽しみながら暮らしていく様子を描いているだろうなと思っていました。でも読んでみると、ちょっと違っていました。 イ…

    夜森かえる

    フレグランスをもっと身近に!

  • 騎士団長をどう考える?(前半)
    2019/10/06 08:21
    騎士団長をどう考える?(前半)

      『騎士団長殺し・第1部第2部』村上春樹(新潮社)  この本の読書報告は2回目です。 2回目というのは、連続としてのものという意味ではなく、本ブログに2回別々の感想文を書いた、という意味ですね。つい

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  • この小説がわかってたまるか
    2019/09/26 08:26
    この小説がわかってたまるか

      『死霊Ⅰ』埴谷雄高(講談社文芸文庫)  ……うーん、やはり。 ……やはり、第一次戦後派のあたりが弱い、な、と。  ……えっと、何の話かと申しますと、ははん、とお気づきの方もいらっしゃるだろうと思いますが

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  • この徹底的な人間不在
    2019/09/17 18:52
    この徹底的な人間不在

      『ポトスライムの舟』津村記久子(講談社文庫)  休憩終了のベルが鳴り、ラインが動き始める。休憩前よりは軽く感じる手を上げて、流れてきた一本目の乳液のキャップを固く閉めて、表裏上下とひっくり返して確

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    近代日本文学史メジャーのマイナー

  • カタストロフはなかなか困難だ
    2019/09/08 18:48
    カタストロフはなかなか困難だ

      『パンク侍、斬られて候』町田康(角川文庫)  冒頭しばらくして本書の重要な登場人物(というか、と「登場集団」)の「腹ふり党」の説明が出てきます。本作品は2004年に単行本として刊行されていますが、

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  • 文芸批評の大家が80歳で
    2019/09/01 11:29
    文芸批評の大家が80歳で

     『伯爵夫人』蓮實重彦(新潮文庫)  もうこの小説が発表されて3年にもなるのですね。文庫にもなってますし。  新潮文庫の裏表紙の文章に、こうあります。  東大総長も務めた文芸批評の大家が80歳で突

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  • エロチックなヨッパ谷の家
    2019/08/25 11:11
    エロチックなヨッパ谷の家

      『ヨッパ谷への降下』筒井康隆(新潮文庫)  本文庫には、副題として「自選ファンタジー傑作集」と付いており、筆者の多くの新潮文庫の短編集から作品を集めた一冊という形になっています。筆者の新潮文庫の最

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  • 「いたちなく」はそんな小説ではない・後編の2
    2019/08/13 09:11
    「いたちなく」はそんな小説ではない・後編の2

    ​​​  『穴』小山田浩子(新潮文庫)  前回の続きです。「ゆきの宿」のクライマックスの部分。友人斉木君の家に泊まった翌朝、「僕」が雪の庭で斉木君に会う場面です。 斉木君は、昨晩僕が先に寝た後、妻が泣い

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  • 「いたちなく」はそんな小説ではない・後編の1
    2019/08/08 19:30
    「いたちなく」はそんな小説ではない・後編の1

    ​  『穴』小山田浩子(新潮文庫)​  ◎下記本文中に「sperm」という表現があります。私は最初「精〇」と書いてたんですが、「〇液」と書くと、アップデイトするときに「本文にわいせつ、もしくは公序良俗に反する

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