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諧謔小説・笑える面白い本

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諧謔小説・笑える面白い本
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諧謔小説・笑える面白い本
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エスプリの利いた面白い笑える小説や本、エッセイなどについてのテーマです。腹を抱えて笑える本を待っています。
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諧謔小説・笑える面白い本の記事

1件〜50件

  • 短篇小説「品書きのエモい料理店」
    2020/09/30 15:25
    短篇小説「品書きのエモい料理店」

    誰もがグルメグルメとほざく昨今、私はいよいよ通常の美味いだけの料理では飽き足らなくなってしまった。料理とは、ただ物理的に美味いだけで良いのだろうか。演奏の上手いだけの音楽が味気ないように、美味いだけの料理というのもまた、文字どおり味気ないものだ。 私は心を揺さぶるエモーショナルな音楽が好きだ。ならば同じく感情に訴えかける、エモい料理というものがどこかにあるのではないか。そんな疑問を持ちはじめた矢先のことだった。近所に新しい料理店がオープンするというチラシが、ポストに投げ込まれていたのは。 私はオープン初日の開店時間に合わせて、その店を訪れた。なぜならばそのチラシには、「あなたの心に、届けたい料…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「耳毛をちぎらないで」
    2020/08/11 20:34
    短篇小説「耳毛をちぎらないで」

    真夜中の路地裏。濡れた壁面に押しつけられ、片耳細コードイヤホンの北村が、大型ふかふかヘッドホンの西沢に左手で胸ぐらを掴まれている。大型ふかふかヘッドホンの西沢は、片耳細コードイヤホンの北村の胸元で自分を挑発するように揺れ動くコードを、右手で強く握り込んで一気に引きちぎった。 北村の片耳細コードイヤホンは、モノラル仕様の片耳分しかない一本の線であった。しかもその末端にあるイヤホンジャックはどこにもつながっていないから、ただ片耳からぶら下がっているだけの不安定なコードを引きちぎるのは思いのほか難しい。だが自らの手首をくるっと回転させ、イヤホンコードを巻き取りつつ巧みに引きちぎる大型ふかふかヘッドホ…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「バベルの誤塔」
    2020/08/06 18:39
    短篇小説「バベルの誤塔」

    十年かけて、ついに私は金字塔を打ち立てた。いや実際には金字塔ではなく、隣の塔にそっくりな近似塔なのであった。 高さもデザインも内装もまったくそっくりな違法建築である。そもそも隣の塔が違法建築なのだから、それを真似したらそうなってしまうのは仕方ない。いや違法建築ではなく異邦建築だったかな。そういえば現場で見かけた作業員の多くは、外国人労働者であったような気がしないでもない。 私は今日はじめて、できたてほやほやの我が塔の最上階へ昇ってみた。その際もちろん階段ではなくエレベーターで昇ったわけだが、ちょっと表面がぬるぬるしていたので、私が乗ったのはエレベーターではなくアリゲーターだったのかもしれない。…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「AでもないBでもない」
    2020/07/28 18:48
    短篇小説「AでもないBでもない」

    背が高くも低くもない、特に男っぽいわけでも女っぽいわけでもない男が、お昼すぎとも夕食前とも言えない時間帯に、定食屋にもレストランにも見えない飲食店で、昼定食でもランチでもない何かを食べていた。男のほかに客はいなかった。 男が店に入ってきた瞬間、店主でも店員でもない女は、この男のことが妙に気になった。男の姿が、サラリーマンにも工場労働者にも水商売にも無職にも見えなかったからだ。 この店はオフィス街でも歓楽街でも学生街でも田舎町でもない場所に建っていた。特に美味いわけでも不味いわけでもないが、かといって普通というほど普通でもなく、特別というほど特別でもないところが落ち着くと評判の店だった。なんて面…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「逆接族」
    2020/07/23 13:58
    短篇小説「逆接族」

    つい先日、関東地方にいわゆる「火球」が落下したのは記憶に新しい。だがそれはもちろん、一般市民の混乱を防ぐために画策された、為政者サイドによる隠蔽工作に過ぎない。実際には皆さんご期待のとおり、そのとき未確認飛行物体が地球上に着陸したのである。 落下直後、現場へ私のような言語学者が呼び出されたのが何よりの証拠だろう。つまり未確認飛行物体には言語を操る何者かが搭乗していること、そしてその相手が地球とは異なる言語圏に住む者であるということが、あらかじめ予測されていたということになる。 真っ暗闇の中、あまりにも予想どおりに青白く光る円盤状の物体から登場したのは、人間とまったく見た目の変わらない、ひとりの…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「誰得師匠」
    2020/07/17 17:31
    短篇小説「誰得師匠」

    今日も劇場の楽屋は誰得師匠のおかげでてんやわんやである。楽屋口から出たり入ったりしながら、トイレへ行った一瞬の隙に連れてきた鳩がいなくなったと誰得師匠が騒いでいる。担当の新人マネージャーを呼びつけては鳩の生態を語って聴かせ、劇場の女性スタッフを捕まえては鳩の餌代がいかに高くつくかを熱弁する。 三十分ほどスタッフ総出で探索させたのち、楽屋でのんびり煙草を吹かしている誰得師匠にマネージャーがおそるおそる声をかける。「すいません、まだ見つかってなくて……」 新人が怒鳴られるのを覚悟してほとんど目をつぶりながらそう言うと、誰得師匠は驚くべき返答をしれっと口にした。「ああ、鳩ならここにあったよ」 そして…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「自転車通学者の恋」
    2020/07/13 19:02
    短篇小説「自転車通学者の恋」

    純介は高校時代、男子校へ自転車で通っていた。おかげで彼はひとりの女子ともつきあうことができなかった。 だがそれはけっして、貴重な青春期の行き先が男の園だったからではない。純介は、すべては自転車通学のせいだと思っている。自転車通学という手段は、即刻廃止すべきだとすら考えている。自分が動き続けている限り、恋など生まれようがないからだ。恋とは、どうやら止まった場所からしか発生しないものらしい。 高校へ入学し、学校との微妙な距離感から自動的に自転車通学が決定したとき、純介は小躍りして喜んだものだ。彼は自転車に乗ることを純粋に楽しんでいたし、なによりも青春映画や歌謡曲で頻繁に描かれる、荷台に女の子が横座…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「課金村」
    2020/07/10 15:29
    短篇小説「課金村」

    この村ではなにもかもが無料である。一見そのように見える。本当にそうなのかもしれない。本当はそうなのかもしれない。ということは、そうじゃないのかもしれない。 朝から公園を散歩していた私は、喉が渇いてきたので自販機でジュースを購入しようと考える。ここでつい「購入」などと言ってしまうのは、前時代的な貨幣経済に毒された旧人類たる私の悪い癖だ。 ここではなにもかもが当たり前のように無料であり、自販機に並んだ十数個のボタンは、いずれも最初からここ押せワンワンとばかりにまばゆい光を放っている。そもそもコインの投入口など、どこにもありはしない。 早くも疲れを感じていた私は、選び放題の中から栄養ドリンクのボタン…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「連&動」
    2020/07/03 14:32
    短篇小説「連&動」

    膝五郎が街でたい焼きを食べ歩いている。いや正確には究極のたい焼きを求めて何軒もまわっているというわけではなく、単に歩きながら手近な一匹を食べているだけなので「歩き食べている」と言ったほうがいい。日本語の複合動詞では、後に来る動詞のほうが主役になるという法則があるらしい。 膝五郎はたい焼きを歩きながら食べるものだと思っているので、それを立ち止まって食べる、つまり「止まり食べる」ことなどけっしてあり得ない。もちろん「座り食べる」こともない。 それでいうと、「座り止まり食べる」ことが最も可能性が低いということになる。一方で「座り歩き食べる」ことならば、かなり下半身に負荷がかかることが予想されるが完全…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「迷信迷走」
    2020/06/12 18:50
    短篇小説「迷信迷走」

    迷村信彦はスマホであれ一眼レフであれ、写真を撮られるのが嫌いだ。それはもちろん、〈写真を撮られると魂を抜かれる〉という迷信を信じているからにほかならない。 なぜそうなのかは知らないが、おそらく生きた魂は固定されることを嫌うのだろう。その証拠に、〈動画を撮られると魂を抜かれる〉という説は聞いたことがない。 信彦がパスタを食べるときにフォークで巻かないのは、〈パスタを巻くとどこかで何かのネジが緩む〉からだ。 全世界の「巻き」の総量は決まっていて、誰かがどこかで何かを右に巻くと、どこかで何かが同じくそのぶん左に巻かれることで、この世界のバランスは保たれる。そんな「巻量保存の法則」を信彦は信じている。…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「挨拶の懊悩」
    2020/06/09 01:25
    短篇小説「挨拶の懊悩」

    元気は元気であることに疲れていた。誰かと久しぶりに会うたび、いちいち「お元気ですか?」と訊かれるのが面倒で仕方なかったのである。 そんなのはもちろん単なる挨拶の常套句であって、本当に目の前の相手が元気か元気でないかなど誰も気にしているわけではない。それはわかっているのだが、元気に許されているのはいつだって「元気です!」という快活な返事ただ一択のみであった。元気にはそれが不本意で仕方ない。自分がたいして元気でないときには、それは嘘をついていることになってしまうからだ。 元気はかつて一度だけ正直に、「お元気ですか?」との挨拶に「それほどでもないです」と正直に答えてみたことがあった。その日は本当にな…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「風が吹けば桶屋が儲かるチャレンジ route 1」
    2020/06/05 15:39
    短篇小説「風が吹けば桶屋が儲かるチャレンジ route 1」

    一陣の風が、吹いた。はたして桶屋は儲かるだろうか。 駅前の大通りを通り抜けた風が、路上に落ちていたコンビニ袋を舞い上げた。宙を舞ったコンビニ袋が、直進してきた八百屋の軽トラックのフロントガラスに貼りつき、その視界を奪う。八百屋の軽トラは急ブレーキを踏んだが、その急停止のせいで、後方から大型トラックに追突される。その衝撃で軽トラの荷台に積み込まれていたダンボールの蓋が次々と開き、大量のリンゴが路上へとばら撒かれた。 そこを通りかかった親切なお婆さんが、きんちゃく袋かららくらくホンを取り出しすぐに警察と救急車を呼んだ。お婆さんと集まってきた野次馬たちは、心配気に状況を見守りつつも、手持ち無沙汰から…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「正論マン」
    2020/06/04 15:55
    短篇小説「正論マン」

    正論ばかり言う正論マンがセイロンティーを飲んでいる。これは駄洒落だが駄洒落こそが正論なのではと正論マンは最近思う。 たとえ言葉の響きだけであっても、一致している部分があるというのは間違いなく正しい。もしも正論マンがダージリンティーを飲んでいたら、「なぜセイロンティーじゃないんだ?」と言われてしまうことだろう。それは正論マンがセイロンティーを飲むのが正論だと皆が感じているからにほかならない。 正論マンは町のネジ工場に務めている。ある朝出社すると正論マンは部長に呼び出され、「いま開発中の新型ネジの進行状況はどうなってる?」と訊かれた。「僕はネジじゃないので、わかりません。ネジのことを知りたかったら…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • ショートショート「売らない師」
    2020/06/01 14:01
    ショートショート「売らない師」

    僕はその日も売らない師の店を訪れていた。 売らない師の店では、なんでも売っているがなんにも売っていない。食品もおもちゃも洋服もペットも電化製品も、その他なんだかわからないものまで扱っているが、この店で誰かがなにかを購入する場面を、僕はこれまで一度たりとも見たことがない。それどころか、買ったという話を聞いたことすらない。だからこそ彼女は、誰が呼んだか「売らない師」と呼ばれているのだ。 それでも僕がついつい売らない師の店に立ち寄ってしまうのは、もちろん置いてある商品がすこぶる魅力的であるから。この日も僕は、棚の隅っこにさりげなく置いてあった商品がどうしても欲しくなってしまった。丸っこくて柔らかくて…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「机の上の空論城」
    2020/05/27 19:23
    短篇小説「机の上の空論城」

    いよいよ私はたどり着いた。旅の最終目的地である、この大いなる「空論城」へと。 門前から見上げると、「空論城」は四本の太い木の柱に支えられた巨大な板の上に、そう、まるで机の上に建っているように見えた。さすがはかの有名な言葉「机上の空論」の語源となった城である。それは土台となる机の上にその底面を接しているようでありながら、そこからやや浮遊しているような不安定さをも孕んでいた。 思えば長い旅路であった。そのはじまりには、私を呼び出した王様との口論があった。 たしかに世は乱れ、平和などすっかり遠い昔の夢物語のようであった。だが前回の凄惨な大戦からの教訓としてもたらされた非暴力の思想は、なおも崩れてはい…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「電動アシスト式告白機」
    2020/05/23 15:18
    短篇小説「電動アシスト式告白機」

    たいした脚力も必要なく坂道をすいすい登れる電動アシスト式自転車に驚いていたのも、今は昔。近ごろではすっかり、何から何まで電動の力を借りるようになった。箸の上げ下げに至るまで、今や電動アシストなしには考えられない。もはや人類そのものが、すでに「電動」であるといっても過言ではないのかもしれない。 電動アシスト式スニーカー、電動アシスト式マフラー、電動アシスト式カツラ、電動アシスト式たて笛、電動アシスト式入れ歯――人間のあらゆる部位に電動アシスト機能は役立っているが、ここへ来て人間の「部位」ではなく「行動」を、いわゆる「もの」ではなく「こと」をアシストする電動システムが発売される段階に至ったのは、進…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「よろずサポートセンター」
    2020/05/20 18:13
    短篇小説「よろずサポートセンター」

    私は何か困ったことがあると、必ず「よろずサポートセンター」に相談することにしている。みんなもそうするといい。電話に出た「よろずサポーター」が、なんでも解決してくれる。本当に最高のサービスがここにある。その手段さえ問わなければ。 仕事から帰ってきて部屋の電球が切れていることに気づいたときも、私は即座に「よろずサポートセンター」に電話をかけた。すると電話に出たよろずサポーターの指示により、三十分もしないうちに一流テレビ局の照明スタッフ数名が駆けつけ、様々な角度から、夜が明けるまで私を激しく照らし続けてくれた。 おかげで私は一睡もできなかったが、初めて俳優のような気分を味わうことができた。替えの電球…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「抽選の多い料理店」
    2020/05/15 18:36
    短篇小説「抽選の多い料理店」

    近ごろ、美食家兼ギャンブル好きのあいだで評判のレストランがあるという。その店は、「抽選の多い料理店」と呼ばれている。「抽選の多い料理店」を訪れるには、まず抽選に当たらなければならない。なにしろ「抽選の多い料理店」なのだから、当然の話である。しかしこの入店権を得るまでの道のりも、やはりひと筋縄ではいかない。 この店の噂を耳にした人間は最初、必ずやインターネットの検索窓に「抽選の多い料理店」と入力して店のことを調べる。驚くべきことに、この段階で早くも抽選が行われているとも知らずに。 そこで表示された検索結果一覧に店側の用意した抽選ページが表示される人は、ごく少数に限られている。同じワードを入力した…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「ジダハラ」
    2019/11/15 13:38
    短篇小説「ジダハラ」

    世間では時短ハラスメント、略して「ジタハラ」というものが流行っているようだが、わたしの職場では「ジダハラ」にすっかり迷惑している。 ジダハラの原因は、わたしと同じ職場で働く壇田踏彦という男である。踏彦はことあるごとに地団駄を踏む。その足音が、周囲をジリジリと苛つかせるのである。すでにおわかりだとは思うが、ジダハラとは「地団駄ハラスメント」の略である。 厄介なのは、われわれ地団駄を踏み慣れていない人間にとって、いまだ地団駄という行為が未知の領域であるということだ。地団駄とは本来、怒りや悔しさから踏むものと思われている。だが踏彦の様子を観察した結果、わたしを含む周囲の同僚らの見解では、それは地団駄…

    井上智公

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  • 間違いだらけの「新語流行語全部入り小説2019」
    2019/11/06 23:30
    間違いだらけの「新語流行語全部入り小説2019」

    ある朝求人サイトにあな番の広告が出ていた。電話をかけてみたらいきなり採用となった。あな番とはアナウンサーの番組でもアナーキーな番長でもなく、穴の見張り番をする仕事だと説明されて、それくらいなら僕にもできると思ったのが不幸のはじまりだった。あらゆるバイトをクビになってきた僕にとって、それはなんとか食いつないでゆくための、いわば命を守る行動であったはずなのだが。 アルバイト初日に呼び出された場所はオフィスではなく、とある山の中腹にある山小屋であった。そこで僕を待っていた主任は、山小屋の前にぽっかりと開いた直径10メートルほどの大きな穴の前で僕に言った。「とりあえずこの穴を、日が暮れるまで守ってくだ…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「来店ルーティーン」
    2019/10/31 16:18
    短篇小説「来店ルーティーン」

    泣ける曲を口ずさんでいる男が街角を歩いていると、本当は喫茶店をやりたかった八百屋の前でいつもニヤニヤしている男と出会った。泣ける曲を口ずさんでいる男といつもニヤニヤしている男は中学時代の同級生であったが、特に仲が良いわけではない。「やあ、久しぶりだね(ニヤニヤ)」 いつもニヤニヤしている男はこのときもやはりニヤニヤしていた。もちろん泣ける曲をくちずさんでいる男も、泣ける曲を口ずさんでいたからこそそう呼ばれている。二人は十年ぶりに出会ったが、十年前に偶然遭遇したときも二人はその状態だった。だから泣ける曲を口ずさんでいる男は、いつも泣ける曲を口ずさんでいる男と言ってもいいかもしれない。これからはそ…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 【当ブログへの入口】ウェルカム短篇小説おすすめ5選【もしかするとそのまま出口】
    2019/07/13 11:49
    【当ブログへの入口】ウェルカム短篇小説おすすめ5選【もしかするとそのまま出口】

    久しぶりに長編小説を書こうと思っていて、何かネタになるものはないかという浅ましい思いで、当ブログに書いた自作短篇小説を珍しく読み返してみたりしている。本来自分が書いたものを読み直すのは好きじゃないのだが、改めて読んでみるとまったく身に覚えのないフレーズや展開が随所に出てきて興味深い。なので今日は、このブログを最近訪れるようになってくれた読者の方々への入門編として、また以前から訪れてはいるもののそんなにちゃんと読んでいない方々へ向けて(いやブログとは、だいたいそのようなものだと思ってます)、これまでに書いた短篇小説の中から、なんとなく思い浮かんだおすすめの5作を、今回の読み直しで印象に残った身に…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 書評『北京の秋』/ボリス・ヴィアン
    2019/07/13 11:46
    書評『北京の秋』/ボリス・ヴィアン

    フランス文学の異端児による奇譚。再読して改めて気づくのは、この作品がとにかく遊び心にあふれているということだ。そしてそれがなぜか哀しい。そんな作者の独特なスタンスを理解するためには、巻末の安部公房による解説にある、本作の謎めいた題名に触れた一文が助けになる。 なぜ「北京の秋」なのだろう。ヴィアン自身、その質問に対して、なんの関係もないからだと答えているらしい。 これは一見ひねくれているように見えるかもしれないが、「なんの関係もない」というバッサリ切断された感覚は、逆に清々しくもある。不条理ではあるが、そもそもこの世の条理が信頼に足るかと言われればそれこそ疑問だ。現実的でありながら、現実とは綺麗…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • 短篇小説「ABCマートの店内でだけ流れてるラジオ」
    2019/07/08 15:46
    短篇小説「ABCマートの店内でだけ流れてるラジオ」

    強く細かな雨がノイズのように降り注ぐ平日の昼下がり。差した形跡のない白い粉を吹いたビニール傘を手に、濡れそぼった姿で我がオフィスの会議室に現れた自称23歳の女は、面接官である私の目の前で、恐るべき志望動機を語ったのであった。「《ABCマートの店内でだけ流れてるラジオ》番組ってあるじゃないですか?」 聴取率30%台の番組を語るようなその自信にあふれた声のトーンに、私は「ですね」としか言えなかった。「わたし、あの《ABCマートの店内でだけ流れてるラジオ》のパーソナリティーになりたいんです。ここでなれますか?」 たしかに、当社はアナウンサーが多数所属する芸能事務所であり、私はその採用担当者である。そ…

    井上智公

    泣きながら一気に書きました

  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/11/20/163208
    2018/11/21 05:09
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    井上智公

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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/11/10/135530
    2018/11/10 23:01
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/11/07/145002
    2018/11/07 23:53
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/10/30/220547
    2018/10/31 07:08
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/10/26/124404
    2018/10/26 21:47
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/10/18/145229
    2018/10/18 23:58
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/10/13/151149
    2018/10/14 00:19
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  • https://starlightland.com/2018/08/27/word/
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    日々新たに

  • https://starlightland.com/2018/08/28/school/
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    日々新たに

  • https://starlightland.com/2018/08/30/married/
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    日々新たに

  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/08/16/205921
    2018/08/17 06:07
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/08/10/094019
    2018/08/10 18:51
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/06/04/211532
    2018/06/05 06:23
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/04/17/212104
    2018/04/18 06:27
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/04/06/140328
    2018/04/06 23:31
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/03/22/201707
    2018/03/23 05:28
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/03/15/185601
    2018/03/16 03:58
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    井上智公

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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/02/02/151047
    2018/02/03 00:16
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  • https://tmykinoue.hatenablog.com/entry/2018/01/18/210221
    2018/01/19 06:09
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    2017/12/27 22:37
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    2017/12/09 04:26
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    2017/12/01 21:55
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    2017/11/10 22:39
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    2017/11/03 06:54
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    2017/10/26 21:33
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    2017/09/01 09:30
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