●科学技術ニュース●国立極地研究所など、太陽風の観測値からオーロラの広がりや電流の強さを瞬時に予測可能なエミュレータを開発
国立極地研究所の片岡龍峰准教授、情報通信研究機構(NICT)の中溝葵主任研究員、統計数理研究所の中野慎也教授、藤田茂特任教授の研究グループは、南北両半球のオーロラの広がりや電流の強さを瞬時に予測する新しい手法を開発した。オーロラの輪を再現する物理シミュレーション結果の膨大な計算データを用い、物理シミュレーション結果を模倣する機械学習エミュレータ「SMRAI2(サムライ2)」を開発することで、オリジナルの物理シミュレーションの約100万倍の高速化に成功し、これまで30日かかっていたものを数秒で出力できるようになった。高速なエミュレータを用いることで多数のシナリオを生成することができ、それに基づく現況分析や確率的な予測など、高度な宇宙天気予報への発展が期待できる。オーロラオーバル(オーロラの輪)の広がりや電流...●科学技術ニュース●国立極地研究所など、太陽風の観測値からオーロラの広がりや電流の強さを瞬時に予測可能なエミュレータを開発