『あの人は蜘蛛を潰せない』人の弱さもずるさも優しさも、余さず掬う物語
あの人は蜘蛛を潰せない 感想 登場人物は不器用な人たち。 ...でも、生きるのに不器用じゃない人ってどれくらいいるんだろう。 そう考えると、登場人物はみな「普通の人」。 大きく大きく括ると恋愛小説になるのかもしれないけれど、主人公の根本にあるのは母親との関係。 昨今「毒親」と言う言葉を聞く機会が多くなったけれど、これに出てくる母親は「毒親」とは言い切れない。 でも過干渉で、母親のたくさんの言葉が娘を縛り付ける。(それを毒親というの...か?) とはいえ、母親に同情する部分もある。 人はみな、何かしらを背負って生きているということだと思う。 物語は大した事件も起こらない日常が淡々と続く。だけどそ…