「灯台からの響き」宮本輝 著 を読みました。
久しぶりに宮本さんの本を読みました。いつもなら、一気読みなのですが、ここのところ、何かと忙しくて、 細切れ読みになりました。本の帯には、亡き妻の知られざる過去を追い、男は旅に出るーー。とありました。 そして、人生には、口をつぐんで耐え続ける日々があり、 ささやかな幸福の積み重ねがあり、 慈愛があり、闘魂がある。とも書いてありました。牧野康平が、本の間から見つけた亡き妻蘭子宛の葉書。 差出人に心当たりがないと蘭子は言っていたが、なぜ、ここに挟んであるのか。もう、書き出しから引き込まれてしまいました。 康平といっしょに、蘭子さんの秘密にしていたことを調べていく感じを味わいながら読みました。私は、普…