人は多様にずるをする!ずるの正当化がすごい!―『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』著:ダン・アリエリー 訳:櫻井祐子
私の個人的なテーマとして人間とは何か、という疑問があります。 生物学的な仕組みも、感情の動きも、精神と肉体の繋がりもすべて興味があります。その関心は、学部生の卒論時から細々とですが途切れることなく続いています。 その点、本作も人間の癖や性向について行動経済学の観点から述べており、非常に興味深く読めました。特にずる、という倫理的な側面に焦点を当てている部分が私好みでした。 著者ダン・アリエリーはイスラエル系の米国人で、デューク大で教鞭をとっている。イグ・ノーベル賞も受賞。人間の行動、心理、倫理規範などの連関についてこれまでのコンベンショナルな考え方を覆し新たな定式を提示する点が斬新であると感じま…