●科学技術ニュース●核融合科学研究所と米TAE Technologies社、先進的核融合燃料を使った核融合反応を実証しクリーンな核融合炉への第一歩
核融合科学研究所の小川国大准教授、大舘暁教授らと米国・TAETechnologies社のR.M.マギー博士、田島俊樹博士らの研究グループは、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)において、磁場で閉じ込めたプラズマ中での軽水素とホウ素11の核融合反応を世界で初めて実証した。軽水素とホウ素11の核融合反応は、核融合燃料の第1候補である水素同位体燃料と比べて極めて高い温度のプラズマが必要で難しいと考えられているが、高エネルギーのビームを使うことで実現の可能性がある。高エネルギーヘリウムを生成する反応では、放射線である中性子を生成しない。よりクリーンな核融合炉の構想が可能であることから、軽水素とホウ素11は先進的核融合燃料と呼ばれている。今回の成果は、先進的核融合燃料を使った核融合炉の実現に向けた大きな第一...●科学技術ニュース●核融合科学研究所と米TAETechnologies社、先進的核融合燃料を使った核融合反応を実証しクリーンな核融合炉への第一歩