『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』/立花隆
立花隆が週刊文春に連載していた「私の読書日記」(1995年〜2001年分)をまとめた一冊。序章で読書術&速読術について軽く言及されたあとは、ひたすら300冊あまりの「面白い本・ダメな本」の紹介が書かれていく、という構成になっている。 特徴的なのは、こんなのいったい誰が読んでるの…?とおもいたくなるようなマイナーな本やニッチな専門分野の学術書が大量に取り上げられているところ。自分ではまず手に取ることなどなさそうな本たちが次々に紹介されていくのだけれど、立花が関心を抱いた部分だけが超簡潔にまとめられているから、どんどん読めてしまう。とにかく濃度の高い一冊だ。