菜虫化蝶(なむしちょうとなる)

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)

昔の人は蝶のことを「夢虫」や「夢見鳥」と呼んでいました。由来は荘子の『胡蝶の夢』。「不知周之夢為胡蝶与 胡蝶之夢為周与」(夢の中で蝶なのか、蝶の夢の中なのか……)美醜や貴賤など二元論で語られるものは全て、人間の「知」が生み出した結果であり、「そんなものは見せかけに過ぎない」と荘子は語ります。