南北朝時代の視点で見る金峯山寺
奈良県吉野町の山中にある金峯山寺。 「きんぷせんじ」と読みますが、この金峯山寺は、修験道の金峯山修験本宗の本山で、また一帯は、古くから桜の名所として知られています。 (蔵王堂) 金峯山寺は飛鳥時代に修験道の開祖、役行者によって開かれました。 蔵王堂は安土桃山時代に再建されたものです。 正面5間、側面6間、高さ約34m、檜皮葺きで、木造古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさを誇ります。 (南朝の都が置かれた) 金峯山寺は中世には周辺に多くの子院があることから多くの僧兵がいて、吉野大衆と呼ばれていました。 その勢力は興福寺と延暦寺南都北嶺にも劣らないといわれました。こうした軍事的背景があり、南北朝…