【本】村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』~死者とのダンス、自らの影法師と踊り続ける~
1、作品の概要 1988年に刊行された村上春樹6作目の長編小説。 上下巻で講談社より刊行された。 装丁は佐々木マキ。 『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』の「僕」が主人公の続編。 hiro0706chang.hatenablog.com hiro0706chang.hatenablog.com hiro0706chang.hatenablog.com 2、あらすじ 『羊をめぐる冒険』より4年半後。 雑誌のライターの仕事をしていた「僕」は妻も友達も失い空虚な日々を送っていたが、「いるかホテル」で誰かが自分のために泣いていると感じていた。 仕事で訪れた札幌の街、懐かしい「い…