「君が手にするはずだった黄金について」
小川哲/新潮社/本屋大賞ノミネート作 君が手にするはずだった黄金について 作者:小川哲 新潮社 Amazon あらすじ 高校の同級生が投資詐欺で逮捕された。 この小説は、承認欲求に飲み込まれ一線を超えてしまった人たちの話。 感想 ここに登場してくる人物たちは、私だったかもしれないし、 あなただったかもしれないと思わずにはいられない。 誰かに認められたいという欲求は、人間にあるあたり前のもの。 この無限に広がる無意識の性。 他人軸ではなく自分軸で生きろと言うけれど。 だが、それを意識している時点で、既に他人と比較しているということではないか。 どうしたって、認めてもらいたいというのが本当のところ…