てんぐになったむすこ・・徳島
徳島のむかし話/徳島県教育会編/日本標準/1978年「むかしの子どもも、今のこどものように、親の言うことをあまり聞かなかったようじゃ」と、はじまり、「夕飯を食べなくていい。外で立っておれ。てんぐはんにさらわれたほうがよいわい。」と外へ出された六助。泣き声が聞こえなくなって、もうなかへいれてやろうかと、雨戸をあけて、「六助、六助。」とよんだが、どこにもいない。近所の人たちにも来てもらいあちこちさがしまわったが、とうとうどこにも見つからなかった。それから二十年たっても、五平さん夫婦は五つの年にいなくなった六助のことがわすれることができん。ところが、六助がやってきて「ただいまもどりました。」という。五平さん夫婦はびっくりしてたが、よくよく見ると、子どものときの六助とおんなじものがある。六助が立派な若者になっても...てんぐになったむすこ・・徳島