【本】山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』~受け入れるのか?それとも立ち向かうのか?~

【本】山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』~受け入れるのか?それとも立ち向かうのか?~

1、作品の概要 2012年に刊行された山内マリコのデビュー作。 8編の短編からなる。 R-18文学賞読者賞受賞作『16歳はセックスの齢』も収録されている。 2018年に、橋本愛主演で映画化した。 2、あらすじ ①私たちがすごかった栄光の話 主人公の「私」は東京から地元に戻ってライターの仕事をしていた。 先輩の須賀も同じ境遇で、シンパシーを抱いていた。 高校の時に仲が良かったサツキちゃんと地元で再会した「私」は、2人でランチした後に高校生の頃のクラスメイトの男子・椎名の自動車学校を訪れるが・・・。 ②やがて哀しき女の子 町一番の美少女だった森繁あかねはティーン雑誌のモデルになるが、次第に注目され…