第三部闘龍孔明篇 第12章—3 マクミラ、ガリ勉する
別の見方をすれば、心の中に天使と悪魔の両方が常に争っている人間に実は自分でも気がついていない新たな可能性があり、それを解き放つことを目指すということこそ、神の御心において可能と言えるかも知れない。アストロラーベは、今回の魔性たちとの精神世界での闘いに備えて、世界中に散逸したフロイトの指輪の内の6つを手に入れていたのであった。名軍師アストロラーベはマクミラに言った。「お前は、心の奥底では軍師になることを知っていたし、望んでいたはずだ。必ず名軍師になれる。覚えておけ。勝利のためなら、どれだけ批判されようと非情に徹することだ。だが、同時に駒を無駄死にさせないことも考えるのだ」泥縄と言われても、マクミラは一人ホテルに籠もって明日の闘いに備えた。アストロラーベに『我が血を半分吸い尽くせ』と言われて吸ってはみたが、神の血が...第三部闘龍孔明篇第12章—3マクミラ、ガリ勉する