政党政治と間接民主制を擁護する 書評:佐伯啓思著『総理の資質とは何か―崩壊する小泉改革』
本書は、西部邁の一番弟子であり、京都大学大学院教授の佐伯啓思の書籍である。2002年6月1日初版第一刷であるから、すでに18年くらい経過している。一応本書のざっくりとした紹介はしておこう。本書は小泉純一郎内閣のポピュリズム政治を批判した本であり、第三部までは実際に起こった事実に即して、小泉純一郎の構造改革などを批判している。この内容については基本的には賛成である。しかし、あまり小泉純一郎個人にはあまり興味...