やっぱりすごい、賢治の「ビヂテリアン大祭」再読
今週のお題「住みたい場所」 宮沢賢治の理想郷、イーハトーブ 美しい自然の中で、人は働き、芸術を楽しみ、動物も植物も鉱物も、幸せに共存している世界。 賢治の造語であるイーハトーブ。一般的な説では、賢治の故郷である「岩手」をエスペラント語風に発音したもので、場所は実際の岩手県というより岩手を原風景とした賢治の心象世界だと言われています。 大学時代、すでに菜食だった私は賢治の菜食思想に惹かれ、教育実習の課題も賢治を選びました。ですから今でも宮沢賢治と聞くと、自分の赤面ものの青臭い授業が鮮明に思い出されるため、賢治からは遠ざかっていました。 ところが、最近「ビヂテリアン大祭」を読み返したところ、今の時…