年末年始から、気になっていたコート製作。 でも身の回りのことでばたばたしたり、なんとなくやる気がなかったりして・・・ とにかく縫い終わったころには、 もう初夏の陽気になっていました という、いつものお
封人窟:渡辺黙禅1 1915年(大4)樋口隆文館刊、前後終編全3巻。 明治大正期の長篇小説の大家の一人、渡辺黙禅の一作。新聞小説を各紙に何本か掛け持ちで連載していたらしく、同じ年に単行本として何点もの長篇(2分冊、3分冊)を出していた。作風は多数の人物が入り乱れる波乱万丈型の活劇譚が多く、涙香によって翻案紹介された19世紀末の英仏の新聞小説(フイユトン)に通じるものがある。 当時の清国から朝鮮、日本を股に巧みな変装術で強盗を繰り返す一団によって破綻の憂き目を見た実業家一家は、火災にも遭遇し困窮に追い込まれる。父親は朝鮮の山奥での金鉱探しに起死回生を掛ける。姉娘は誘拐されて外国へ人身売買されそう…
日本で初めてゾウの解剖をやったのは、帝大農科大学教授、田中宏こそである。 明治二十六年の幕が開いて早々だった。新年いきなり、上野動物園に於いてはその「花形」を失った。寄生虫症の悪化によって、ゾウが一頭、死んだのである。石油缶に湯を注ぎ、藁を被せて湯たんぽ代わりにしてやったりもしたのだが、今やすべては無為だった。 (上野公園前) 動物園では悲しみつつも、 「せめて学術参考に」 と、愛獣の死を最大限活かすべく、解剖の手筈を整える。 なにぶん日本で最初の試みであるということで、見学希望は引きも切らずであったとか。 そして、当日。 衆人環視の只中で、田中宏は汗みどろになっていた。 たいへんな悪戦苦闘だ…
隠密一代男:佐々木味津三 1942年(昭17)蒼生社刊。 1934年(昭9)非凡閣、新選大衆小説全集 第15巻所収。『隠密一代男』 1934年(昭9)平凡社、佐々木味津三全集 第8巻所収。『神風時雨組』 『隠密一代男』の通しタイトルで公儀隠密薬師寺大馬とその配下弁次、六太が加賀百万石の城下と、京都所司代の奇妙な裁定の謎を解く捕物帖風の2篇。米国で言えばFBI に該当したかも。3人組のタスクフォースとして意気が合っているが、全体的に武家の体面維持という落し所を探る恰好付けが気障りだった。 隠密一代男:佐々木味津三2 『隠密青葉城』は「旗本退屈男」の一篇で伊達藩に入り込んだ隠密を支援する話。ヒーロ…
古い『読売新聞』にラブホテルの雛形めいたモノを見付けた。 昭和六年三月十二日である、記事が紙面に載ったのは――。 「最近『円宿ホテル』といふのが多数現はれ安っぽいコンクリートまがひのアパートにベッドを置いて、ホテル営業を表看板とし待合ともカフェーともつかぬつれ込み客専門の宿をして盛んにエロ時代を謳歌してゐるものがあるので警視庁保安部風紀係では取締の必要を認め、管下各署からの調査意見書を二十日迄に集めることになりこの旨十一日通牒した」 (Wikipediaより、読売新聞ホーロー看板) 嘗てフェミニズムの権威、スウェーデンの誇る思想家、エレン・ケイ女史はいみじくも言った、「性の問題は生命の問題であ…
オーストラリア・シドニーの日本の古本屋 ほんだらけフルオブブックスです📚 今週はアンザックデーもあり 少々営業時間の変更がございますのでお知らせ致します。 4月下旬は下記の時間で営業予定です↓ 22日(月) 11:00-19:00 23日(火) 定休日 *オンラインストアやメッ...
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